私がHHHのファンになったのは2003年
この男には本当に
どれほど勇気をもらったかわからない
HHHはズルいくて憎たらしい
ヒールレスラーの鏡だった
しかし本当の姿はプロフェッショナルそのもの
誰よりも早く会場入りし
誰よりも遅く会場を後にする
24時間365日仕事の為に生きている
彼より情熱のある人間を見たことがない
リック・フレアー
と称賛されるように
HHHはプロレスという仕事に命を懸けていた
そんなHHHが
命を懸けていることを証明する試合がいくつもある
そのなかでも、特に印象に残る2試合を振り返る
2001年 大腿四頭筋断裂
当時HHHはオースチンとタッグを組んで
シングルタイトルとタッグタイトル共に独占していた
タッグチーム名は”パワートリップ”
vsクリス・ジェリコ、クリス・ベノワと対戦
この試合でウォールオブジェリコを掛けられていた
オースチンを救出しようとした際
左脚の大腿四頭筋を断裂
一番最初に気づいたのはジェリコだった
“どうすれば良い?” クリス・ジェリコ
“このまま試合を続けよう” HHH
ヒールレスラーは弱さを見せてはいけない
脚の怪我を観客に悟られないように
見事試合をやり遂げた
大腿四頭筋を断裂しているのに
ウォールオブジェリコを受けたプロ根性には脱帽
試合後は手術の為、戦線離脱となる
アンドリュー医師からは
ヒザがボロボロになっている
こんな大ケガから復帰した選手を見たことがない
HHHは術後は自宅に戻らず
ホテルで7ヵ月リハビリ生活を続けた
復帰後
ヒールにも関わらず
観客から大声援を受ける
ロイヤルランブル2002優勝
レッスルマニアのメインでは見事
ジェリコに雪辱を果たし
第2代世界統一王者となった
史上初エリミネーション・チェンバー 気管が潰れ48時間入院
私が初めて見たPPV
サバイバー・シリーズ2002
この大会は忘れられない
会場はM.S.G
天井には重さ10トンの鉄の檻が吊るされており
会場は独特な雰囲気を醸し出していた
この日の試合は全タイトルが移動
そんな大会のメインは史上初のエリミネーション・チェンバー
ヘル・イン・ア・セルとウォーゲームをミックスした
画期的な試合形式
6名で行われるこの試合
最初の2人で試合が始まる
残りの4人は強化ガラスで覆われたボックスで待機
5分置きに、選手が解放される
試合はRVDvsHHHからスタート
HHHはRVDの猛攻を受け
5分経たないうちに大流血
RVDはトップロープよりも更に高い
待機ボックスの上から5スターを執行
距離が近かった為
RVDの脛がHHHの喉に落ちる
直後は呼吸が出来なかったと話している
次々と脱落者が出るなか
最後まで試合を続けた
そしてHBKからも待機ボックスからのエルボーを受ける
「喉以外だったら、どこに落ちても構わなかった」と語っている
チェンバー戦後のインタビューを読んだ後
私はHHHの見る目が変わった
これまで生きてきて
人並みにシンドイ経験もしてきたが
苦しい時、辛い時には
HHHは大腿四頭筋断裂しても試合したんだから
それに比べれば自分の逆境なんて大したことない
と今でも心の支えになっている
私は製造業時代(当時21歳)
カッターで指と爪を半分切る怪我をしたことがあった
残業が始まってすぐの出来事だった
製品検査しているときだったので
「やべえ、血で製品が汚れる」
と、急いで手袋で拭いていたので
切ったこと自体はそこまで痛くはなかった
早く病院行かないと…思った時
脳裏にHHHのことが浮かんだ
”こんなんで投げたらダメだと”
最後まで仕事をし
病院へ向かった
病院の時間は終わっていたので
地元の救急病院へ
仕事で汚れた爪と指をめくられ消毒
これがマジで痛かった
そして爪ごと3針だか4針縫ってもらった
これは更に痛かった
痛すぎて、家に帰っても痙攣してた
指には沢山神経があるので、痛いそう
週明け、とても仕事が出来る状態ではないので
結局上司に報告
超怒られると覚悟していたが
痛くても仕事を投げなかったことを褒められた
「この子は怪我しても、痛いって言わなかったんだよ」
と言われたことをよく覚えている
それが気に入ったのか
呑みに連れて行ってくれた(今思うとありがたいですね)
まあ、そもそも労災事故にあたるのに
報告しないで帰る時点で会社員としてはアウトなのだが…(笑)
もう10年以上前なので時効ということで



コメント